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LGBTQIA+
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FREE GAZA




圧倒的な魅力。
新星ルーアリ・モルカに
溺れる110 分。
マックスを演じるのは、スコットランドとイタリアをルーツに持つルーアリ・モルカ。人目を惹く美しい容姿とナイーブな内面を持つ主人公マックスを、繊細かつリアルに演じた彼は、本作がサンダンス映画祭で上映されると作品の評価とともに大きな話題を集め、マーベルのテレビシリーズ『ビジョンクエスト』の主要キャストにキャスティングされるなど、話題作のオファーが殺到。今後の活躍が期待されている。


フィンランド出身の気鋭監督が描く、
セックスワーカーたちの新しい価値観。
監督のミッコ・マケラはフィンランド出身の新人監督で、アメリカ最大のインディーズ映画サイト“インディワイア”が、注目のLGBTQ 映画監督ベスト25 に選んだ逸材。モーリス・ピアラ、シルリ・コラール、フランソワ・オゾン、オリヴィエ・アサイヤスなどヌーヴェルヴァーグ以降のフランス映画に影響を受けた彼は、本作でもポストヌーヴェルヴァーグの世界観を投影している。今回の題材を選んだ理由として、「2010 年頃からロンドンではセックスワークに従事する若者たちが、主体的にその職業についていることを知った。生活苦や能力の問題で仕事を選んでいる訳ではない。そこが同じカテゴリーの他の作品と違う新しい視点なんだ」と語っている。

S
tory
小説家とセックスワーク
の狭間で漂流する
25歳マックス、青春の体温。
ロンドンに住み、将来を嘱望されている若い作家志望のマックス。
彼はデビュー作となる長編小説をリアルなものとするために、“セバスチャン” という名前で男性相手のセックスワークの世界に足を踏み入れる。
職業を通して体験する未知の世界。
様々なクライアントと接していく内に、マックスとセバスチャンの境界線を次第に見失っていく…。

rofile
P
Directed & Written by
ミッコ・マケラはロンドンを拠点とするフィンランド系英国人の脚本家/映画監督。IndieWire誌により「注目すべきLGBTQ映画作家」として紹介された。マイクロバジェットで制作された長編デビュー作「葺の中のひととき」は、BFIロンドン映画祭、ヨーテボリ映画祭、シアトル国際映画祭などを含む世界約100の映画祭で上映され、フレームライン映画祭で
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Photo: Yellow Belly
は長編デビュー部門にノミネートされたほか、BIFA(英国インディペンデント映画賞)、フィンランドのユッシ賞でも候補となった。
第2作となる『セバスチャン』は、サンダンス映画祭ワールドシネマ・ドラマティック・コンペティションでワールドプレミアを飾った。また前作同様ユッシ賞では最多5部門で候補に選ばれた。ベルリナーレ・タレンツ、そしてNetflixがスポンサーとなったBIFAスプリングボード・プログラム第1期の修了生でもある。自身が共同設立した制作会社Bêtes Sauvagesで、パートナーのジェームズ・ワトソンと共にプロデューサーとしても活動している。
Filmography
2024 『セバスチャン』 (脚本・監督・編集) – 長編
2023 「特別なことじゃない」“Nothing Special” (脚本・監督・編集) – 短編
2022 「奉仕」“Palvelus” (脚本・監督) – 短編
2017 「葺の中のひととき」“A Moment In The Reeds” (脚本・監督・編集) – 長編
as Max Williamson
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Photo: Patch Studio
Disney+シリーズ「A THOUSAND BLOWS」、Paramount+シリーズ「SEXY BEAST」に出演予定。さらにサム・メンデスとアルマンド・イアヌッチによるHBOパイロットシリーズ「THE FRANCHISE」ではジャズ役を務める。その他、BBCドラマ「THE JETTY」、ITVドラマ「RIDLEY」など出演作が控えている。短編映画「TOO ROUGH」では主演の
ニックを演じ、SXSWやBFI Flareをはじめとする国際映画祭で高い評価を獲得。スコットランドBAFTAおよびBIFAの短編映画賞を受賞した。
またBBC/Netflixシリーズ「RED ROSE」ではパトリック役を務め、Channel 5ドラマ「WITNESS NUMBER THREE」では主要キャストのひとりPoを演じた。
FILM
2013 サンシャイン 歌声が響く街
2018 Tell It to the Bees Rose Attacker
2022 Too Rough (Short film)
2022 The Doomsday Clock (Short film; director, writer)
2023 Boys on Film: Dangerous to Know
2024 SEBASTIANセバスチャン
2025 Sukkwan Island
TV
2013 Victorian Villains
2013 Case Histories
2015 Stonemouth
2022 Witness Number 3
2022 レッド・ローズ (Netflix)
2024 Sexy Beast (Paramount+)
2024 The Jetty
2024 リドリー~退任警部補の事件簿
2024 ザ・フランチャイズ
2026 A Thousand Blows
2026 VisionQuest
Theatre
2025 Clarkston

クィアの欲望を、
やさしくも鋭く描いた挑戦作。
ロンドン映画祭で話題をさらった一本、『SEBASTIAN セバスチャン』。
主演のルーアリ・モリカ、そして監督のミッコ・マケラ。
ふたりが描くのは、昼は文化誌のライター、夜はセックスワーカーとして活動する青年の物語。
創作のために自らの肉体と感情をさらけ出す若き作家の、静かで過激な旅だ。
映画のなかの“もうひとつの顔”
マックス(ルーアリ・モリカ)はロンドンの文化誌で働くフリーライター。
『グランタ(Granta)』に短編が掲載された経験を持つが、本当の夢は小説家としての成功。
夜になると「ドリーミー・ガイズ(Dreamy Guys)」というアプリを開き、“セバスチャン”という名で客を取る。
彼にとって、それは執筆のための“リサーチ”。体験こそが、リアルな文章を生むと信じている。
けれど、創作と快楽、現実と虚構の境界は次第にあいまいになっていく。
マックスは言う。「書くために生きるのか、生きるために書くのか」。
――その問いこそが、この映画の核心だ。

「母と妹の前で裸を晒す」
─主演俳優の告白
ロンドン映画祭でのプレミア上映を終えたばかりのルーアリ・モリカに話を聞いた。
ルーアリ「何度上映しても慣れないですね。今回は特にロンドンで、自分の地元の映画。母と双子の妹が客席にいたので、人生でいちばん緊張しました」
家族に、あのヌードやセックスシーンのことは事前に伝えていた?
ルーアリ「もちろん。キャスティングが決まったときから母には内容を説明していたので、心の準備はあったと思います。でも、育てた息子や兄がそういう場面に出るって、どんな気持ちなんだろう。しかも役も僕と同じエディンバラ出身で、アクセントもそのまま。すごく“近い”体験だったと思います」

ロンドンのリアルな
クィア・エコノミーから生まれた物語
この物語を構想したのは、フィンランド出身でロンドン在住の映画作家、ミッコ・マケラ。
彼が見つめたのは、現代ロンドンの“普通の若者”が置かれている現実だ。
ミッコ「ロンドンでは、セックスワークがクィア・コミュニティのなかでとても一般的になっている。まるでギグ・エコノミーの一部のように。学生や新卒者でも、アプリを使えば簡単に関われる。そういう現状を見て、“これは今のロンドンを描くうえで避けて通れないテーマだ”と感じたんです」
『SEBASTIAN セバスチャン』は、セックスワークを“最終手段”ではなく“選択”として描く。
そこにあるのは、恥でも悲劇でもない。
現代を生きる若者の、自由と矛盾を抱えた等身大の姿だ。
ミッコ「この映画では、セックスワークをセックスポジティブな視点から描きたかった。
それを選ぶことが間違いでも、トラウマの結果でもない。自分の身体を、自分の物語として引き受ける――そういう生き方を肯定したかったんです」

“書くために生きる”という危うさ
マックスは、自分の小説を“本物”にするために、体験を積もうとする。
それは創作のための自己実験であり、破滅への入り口でもある。
ミッコ「脚本を書くうちに、自分の創作プロセスとも向き合うことになりました。
“誰が誰の物語を語る権利を持つのか?” “リアルに描くために実体験は必要なのか?”
今の時代、物語の“声の真正性(authenticity of voice)”が問われるほど、創作する側の倫理も難しくなっている。
マックスを通して、その葛藤を書きたかったんです」

セックスシーンは、
スタントのような肉体労働
『SEBASTIAN セバスチャン』は、肉体の映画でもある。
そのリアルな描写の裏には、俳優の徹底した身体的挑戦があった。
ルーアリ「最初は“セックスなんてしたことあるし、平気だろ”と思ってたんです。
でも実際は16回も撮り直して、同じ動きを何度も繰り返す。もうクタクタでした(笑)」
撮影の感覚は、もはや“スタント”に近かった?
ルーアリ「本当にそう。まるで格闘シーンの振付みたい。でも一番難しいのは“説得力”です。
相手が一瞬でも気が抜けたり、感情が乗らなかったりすると、全部バレる。
だから完全に自分を解放しないとダメなんです。
そういう意味でも、インティマシー・コーディネーターの存在は本当に大事。
相手との信頼関係を築けるかどうかで、作品の温度が変わるから」

目で語る俳優、静けさで描く監督
ミッコ「ルーアリはとても繊細で、目だけで感情を語れる俳優。この映画は、彼の“静けさ”に支えられていると思う。セリフがなくても、内面の揺れをきちんと伝えられる稀有な存在です」
ルーアリ「母はすごく気に入ってくれました。でも僕は怖くて。上映の途中で劇場を抜け出して、外でビールを飲んでました(笑)。母の視点で観るのがあまりに居たたまれなくて……。
でも、その後のQ&Aでは、ちゃんと向き合えました」*ザ・フェイス誌2024年11月18日の記事より転載

SEBASTIAN セバスチャン
ルーアリ・モリカ
ヒフトゥ・カセム イングヴァル・シーグルズソン ジョナサン・ハイド リーン・ベスト
監督・脚本・編集 : ミッコ・マケラ 撮影 : イッカ・サルミネン
共同編集:アルットゥ・サルミ BFE 録音:エノス・デジャルダン 音楽:イラリ・ヘイニラ
日本語字幕翻訳 : 南裕子 関西地区営業・宣伝 : 松村厚(哀悼)
DCP 制作 : スノビッシュ・プロダクツ 予告編制作 : Kino Lober
宣伝インターンシップ : 椎野公史郎 / 大槻美来 ( 東京藝術大学院生 )
[ Sebastian | 2024 年 | イギリス映画 | 英語・フランス語 | 110 分 | 1.85:1 | 5.1ch | R18+ | DCP & Blu-ray ]
配給・宣伝 : リアリーライクフィルムズ
© Sebastian Film and The British Film Institute 2024 / ReallyLikeFilms 2025






